オメガの時計とアルバイト

若年層から高齢者まで愛されている時計、

オメガ気軽に使えるこの時計を欲しくて

兄は一生懸命お金をためていた高校時代、

兄にとって初めてのアルバイト経験だったに違いない。

学校に行き帰ってくれば取立ての原付バイクで新聞配達、

そして蕎麦屋でそばを打ったりと学業との両立がぎりぎり出来ていた。

オメガの時計が欲しい為、

蕎麦屋では「あと一時間はたらせて欲しい」と店主に願ったほどだ。

偶然出くわした父親の友人に

「偉いなあこんな年から働く事頑張れるなんて」

と褒められたが蕎麦屋で働いてる事は

父親には内緒にしていたので案の定、帰宅後叱られてしまった。

どうしてもオメガの腕時計が欲しかった。

どうしてもと言う思いは「学業不振」に繋がった。

父親や母親は働きたい趣旨はまだ話していない。

父親は「お前の姿を見て他所の人は偉いと言うだろう。

しかし、お前のすべき事は高校卒業だぞ」

高3の三者対談で「あなたの息子さんは到底進学は無理です。

今の仕事やっていけばいいんじゃないですか」

と皮肉な文句をいい父親を激怒させてしまった。

でもオメガの腕時計は手に入った。

苦い思い出になったけど妹から見て尊敬する兄です。